最近、「いけちゃんとぼく」そして「あらしのよるに」の
映画と絵本を比較しわかったこと。。
それは、
挿絵の数やストーリー、
登場人物たちの台詞が多ければ多いほど、
映画にもそのまま反映されやすいということ。
たとえば、下記の図は
(絵本)「いけちゃんとぼく」の挿絵だが、
森のような中から浜辺に立ついけちゃん(黄色いやつ)と
ぼくを眺めている。
これを、映画にある同じ場面を比較してみると・・・
まったく同じように描かれている。
この「いけちゃんとぼく」の絵本は、
漫画のように描かれているため、
かなり挿絵も多く、
しかもそれぞれのコマの画がしっかり描かれ
そのまま絵コンテにも使用できそうなほど。
このようなことは「あらしのよるに」でもいえ、
この絵本では他の絵本よりも台詞が多く
書かれているので、
まったく同じ台詞を映画のキャラクターが話している。
まるで、映画の(台詞)台本のよう。。。
そして、この二つに言えることは、
ストーリーが長くたくさんあること。
そのため、新たに手を加えられる部分が
他の絵本に比べ極端に少ない!
ということはやはり、
一般的な絵本では情報量は少なすぎるのだろう。。。
では、どういうところに情報が足されているか、
それについては、明日くらいにでも書きたいと思います。
映画の台本には「ト書き」というものがあります。
返信削除役者がしゃべる「セリフ」以外の部分です。
だいたいは、「秀樹がドアを開けると目の前に段ボール箱が落ちてきた」とか、「食卓には豪華なメニューが並んでいる」とか「夜明け間近の浅草界隈」とか、
まあ、役者の動作や情景などを記述したもので、時には「カメラがパンすると、そこにはタツオが立っていた」とか、カメラアングルや撮影に関する指示が書いてあったりします。
でも、「ト書き」の強制力は限定的なので、たいがいの映画監督は、脚本家の指示を無視して、自分で絵づくりしてしまうことが多いです。
でも、絵本の場合は「絵」がすでにあるわけですから、監督としては、その「絵」のアングルや構図などを、そうそう無視するわけにはいかないんですね...
by ササキ